大型店は動物 商店街は植物!
”春商協”で親しまれている春日部市商業協同組合(理事長 尾堤英雄)の創立25周年式典が昨日開かれました。今や ”ふじちゃんポイント”発行額では 日本一を誇る組合に成長し、春日部市の商業振興に無くてはならない組織となりました。
石川 良三春日部市長を始め 御来賓の方々より ご挨拶を頂き ポイント事業貢献者として表彰される方々や多数の組合員が列席し 屋外の寒さを忘れるほどの”熱気”が今後の組合の隆盛を感じさせるのでした。
この組合創設者のひとりでもあり いまや全国チェーンに発展した 『ウエルシアホールデイング』の鈴木 孝之会長が会場に姿を表わすと 会長中心にして会場に大きな人の”輪”が出来ました。
表彰に続いて 講演会に移りました。
ー商店街の社会的公共的役割とはー の表題で 講師は桑島俊彦さんです。
桑島さんは 全国商店街振興組合連合会理事長の他 多くの役職の経歴 があります。
いわば ”桑島教”教祖と崇め立てられるほどの方であり 全国の”商業、商店街の指導者”的存在です。
商店のスタンプ発行は 組合からの”義務的”な考えで出すのでなく スタンプを通じて個店があらゆる”知恵”を絞り 個店の販売促進(売上増強)に結び付けるものである との考え方でたくさんの”事例”を話されました。
大型店が進出する動機は 周辺の食べ物(商圏)を食べつくすと 移動する(撤退)といった行動を起こすが 商店街の人間はそう簡単に”動けない”そこに”根”をはって 地域の文化やコミュニテイを形成している といった違いがある。であるからこそ そこには 行政からも充分に”養分”(予算や助成金)を与えつつ また購買者も目先の”安さ””便利さ”だけに惑わされることなく 商店街との”付き合い”を大切にしないと 植物(商店街)が枯れてしまう といった発言が 心に残りました。
彼の持論である 「農林業は10兆円 商業は衰退したとは言え”商店街”だけでも50兆円の経済規模があるが ”国”からの予算は”月とスッポン”で いわば ”まとまり””団結”の差であって 商店街は そこには政治的圧力が全然弱く、もっと一団と発言力を高める努力をし、 これからの商店街は 商業人と行政 国とが連携をとりあい 商店街は”地域の調和あるコミュニテイを担っている”という”気概”と”誇り”を持つべしである と締めくくった。
参加者は 皆 ”納得”し勇気づけられる1時間30分であった。